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AI翻訳

【AI翻訳比較・英語(1)】翻訳チェッカーに聞きました!アンケート投票

ここ最近のAIの飛躍的な発展により「翻訳はAIを使って行う」という人が非常に増えているのではないかと思います。

そこでやはり気になるのは 「翻訳の品質はどうなのか?」 「AIの翻訳で本当に間違えていないのか?」「相手にきちんと伝わるのか?」という点ではないでしょか。

今回は、AI翻訳で今最も有名な「Goole翻訳」「DeepL翻訳」、さらには最近注目を集めている生成AIの「ChatGPT(3.5)」、こちらの3サービスを対象に翻訳業界関係者(主に翻訳のチェックを担当するチェッカー)に「どのサービスの訳文が一番よいかと思うか?」アンケート投票を行ってみました。

※ 「ChatGPT」 は今回3.5となっておりますが、ヴァージョンやプロンプトによって大きく翻訳結果が変わりますのでご了承ください

アンケート投票実施要項

  • 対象サービス:「Google翻訳」「DeepL翻訳」「ChatGPT(3.5)」の3種
  • 言語ペア:日本語から英語への翻訳
  • アンケート対象者:翻訳業界に従事しており、英語を理解できる関係者(日本人の翻訳チェッカー、翻訳会社社員等)
  • 日本語原文:架空の商品に関する説明文
  • 備考:アンケート投票時には、先入観をなくすため、どの訳文がどのサービスによるものかは伏せています

日本語原文

Pantheonは、フロリダ大学未来科学技術共同研究センターと共同開発した頭皮エステ「スカルプケアII-523」を5月1日より予約販売の受付を開始します。
「スカルプケアII-523」は、頭の丸みに合わせ密着度を高めた「スカルプIIIブラシ」と、ヘッドスパの動きを再現した「スカルプIIIモード」を搭載した頭皮エステ機器。心地よい振動で頭皮を刺激しながら血行を促進し、育毛・発毛の妨げとなる頭皮の汚れを綺麗に洗浄します。

価格は135米ドル
色はパールホワイトとボルドーワインの2色

【訳文A】

Pantheon will begin accepting preorders for the scalp esthetic device “Scalp Care II-523,” developed in collaboration with the University of Florida’s Future Science and Technology Collaborative Research Center, from May 1st.
“Scalp Care II-523” is a scalp esthetic device equipped with the “Scalp III Brush,” which has a higher degree of adhesion to match the roundness of the head, and the “Scalp III Mode,” which reproduces the movement of a head spa. It stimulates the scalp with comfortable vibrations, promoting blood circulation and thoroughly cleaning scalp dirt that hinders hair growth.

Price: US$135
Available in two colors: pearl white and Bordeaux wine

【訳文B】

Pantheon will start accepting reservations for the scalp esthetic device ‘Scalp Care II-523’, developed in collaboration with the University of Florida Center for Future Science and Technology, from May 1st.
‘Scalp Care II-523’ is a scalp esthetic device equipped with the ‘Scalp III Brush’ that enhances adhesion to the roundness of the head and the ‘Scalp III Mode’ that replicates the movement of a head spa. It stimulates the scalp with a pleasant vibration to promote blood circulation, and cleanses the scalp of dirt that hinders hair growth and regrowth.

The price is $135, available in two colors: Pearl White and Bordeaux Wine.

【訳文C】

Pantheon will begin accepting reservations for the Scalp Care II-523, a scalp esthetic device jointly developed with the University of Florida’s Joint Research Center for Future Science and Technology, on May 1.
The Scalp Care II-523 is a scalp esthetic device equipped with the Scalp III Brush, which is more closely aligned with the roundness of the head, and the Scalp III Mode, which reproduces the movements of a head spa. It stimulates the scalp with comfortable vibrations to promote blood circulation and cleanse the scalp of dirt that hinders hair growth and regrowth.

Price: US$135
Available in two colors: Pearl White and Bordeaux Wine

アンケート投票

今回のアンケートでは回答数を集めやすいように、以下のように非常にシンプルな質問形式のみとしました。

Q1. A,B,Cどの訳文が一番よかったですか?(必須)

「A」の訳文への評価(未記入可)

「B」の訳文への評価 (未記入可)

「C」の訳文への評価 (未記入可)

アンケート結果

2024年6月4日現在、回答数は20件で、実にその約8割の16件が【訳文C】が今回は最もよかったと答えています。

訳文「A」「B」「C」はどこのサービスなのか?

そうなると、それぞれの訳文がどこのサービスか気になるところかと思いますが、今回の各訳文は以下のサービスとなっています。

【訳文A】Google翻訳

【訳文B】ChatGPT

【訳文C】DeepL翻訳

ですので、今回の訳文でもっともよいという回答が一番多かったのが「DeepL翻訳」、次いで「ChatGPT」という結果になります。

それぞれの訳文に対するコメント

翻訳のチェックを仕事としているプロの翻訳チェッカーが、各訳文に対してどんなコメントをしているのか紹介していきたいと思います。チェッカーから指摘があった内容については、おおよそ下記の5点に集約されますので、そこを意識しながらコメントを読んでいただくと分かりやすいのではないかと思います。

  • 訳抜け・訳漏れ(訳していない部分がある)
  • 誤訳(間違いがない)
  • 表記(スタイルガイドに基づく表記)
  • 固有名詞など(人名、地名、専門用語等)
  • 流暢性(読みやすさ、適切な文章表現)

【訳文A】に対するコメント

英文として自然ではないところや原文の不完全な理解も見受けられますが、日本人が英文読解する際に一番理解しやすい文章構成なのではないかと思いました。

BとCがreservationという表現を使用しているのに対して preordersというより適切な表現を用いていることがポイントが高いです。ただし密着度についての記述はプロセスと結果が入れ替わっています。正しくは、The ‘Scalp III Brush’ is designed to better accommodate the roundness of the head, ensuring a higher degree of adhesion. 後”cleanses scalp dirt”

悪くはないと思いますが、一部訳抜けがあったり、ダブルクォーテーションを使っている点などは気になりました。

多少違和感のある訳語や訳抜けと言える箇所があり気になりました。全体的に考えると、AとCが同点くらいですが、訳抜け判断でCが少し勝っているかと思います。

決して話にならないというクオリティではありません。ただ、他の2つと比べた際に「発毛」の訳抜けがあったり、「密着度」を adhesion と訳していたろ、色名の表記が大文字・小文字が混じっている点が気になりました。

悪い点:
・最後の「発毛」が訳モレ。
・「adhesion」は、直訳だと思う。

頭の丸みに合わせ密着、にadhereを使っても良いのだろうか

この訳文のみ、他に比べて少しだけ単語選定に違いがある感じ

【訳文B】に対するコメント

表記に関するコメント

価格が米ドルであるということは米国英語が前提のはずなので、シングルクォーテーションは適切ではないと思う。米ドルが正しく訳されていない。

良い点:
・「, and cleanses」は良い。原文の構文が理解されている。

悪い点:
・原文に米国ドルとあるのに、引用符が英国式となっている。
・「共同研究」が訳モレ。 ・最後の原文2行が1行となっている。

シングルクオテーションを使っている点やカンマの打ち方から、イギリス英語であることがわかります。その点は問題ありませんが、アメリカ英語に訳す場合が多いので、この訳は修正点が多くなることが予想されます。また、「フロリダ大学未来科学技術共同研究センター」の定訳が確認できませんでしたが、「共同研究」の部分の訳抜けがある点と、価格・色のバリエーションを一文にまとめた点がECサイトとしては不適切と判断しました。

価格と色を一文にまとめたところは、お客様によっては原文通りにちゃんと分けたほうが親切かもしれません。

シングルクオテーション、値段とカラーの書き方がきになりました

訳語、体裁の点で気になる点がありました。

今回【訳文B】に関するコメントの大半は上記のような表記に関する指摘でした。こちらは質問作成者側のミスかという気もしております(おかげでよいブログ記事のネタになりましたが)。

米国式英語と英国式英語

実は英語には米国式英語と英国式英語の2種類があります。最初に書いてある通り「ChatGPT」では質問となるプロンプトの品質がその結果に大きな影響を与えることとなりますが、今回「ChatGPT」に翻訳をさせるにあたりプロンプトに「Japanese to English」としか指定していませんでした。

英語表記のスタイルガイド(後のトピックで詳述)では、米国式英語と英語式英語の表記等に諸々の違いがあり、今回コメントにある指摘結果となりました。ちなみに翻訳会社では「お客様から特に指定が無い場合は米国式英語」という会社が多く、今回の日本語原文の内容にも米ドルの記載があったことから、気になったチェッカーが非常に多かったようです。

ただ、「ChatGPT」の大きな特徴は生成AIであり、プロントプト次第では英国式英語と米国式英語の指定もできますし、一度翻訳された訳文を後から米国式英語に校正させることもできます。

ちなみに、【訳文B】を「以下の訳文を米国式英語として校正してください」という指示を出すと以下のようになりました。

Pantheon will start accepting reservations for the scalp esthetic device “Scalp Care II-523,” developed in collaboration with the University of Florida Center for Future Science and Technology, starting May 1st.

The “Scalp Care II-523” is a scalp esthetic device equipped with the “Scalp III Brush,” which enhances adhesion to the roundness of the head, and the “Scalp III Mode,” which replicates the movements of a head spa. It stimulates the scalp with a pleasant vibration to promote blood circulation and cleanses the scalp of dirt that hinders hair growth and regrowth.

The price is $135 and it is available in two colors: Pearl White and Bordeaux Wine.

指摘されていた ‘(シングルクオテーション)が “(ダブルクオテーション)に修正されているのが分かります。

文章表現に関するコメント

AでミスのあったCleansesがここでは正しく使われており、全体的にニュアンスが正しく伝わっていると感じました。Aの accepting preorders と組み合わせれば、文句ない文章になっていると思います。

他の2つに比べて、訳出された英単語、最初から最後まで文章で訳出したところなどから、商品説明というよりも論文向きの印象をうけました。

リリース的な文章スタイルにまとめているという印象

コンパクトで読みやすい。ChatGPT?

単語のチョイスが独特

利用目的に応じた文章表現スタイル

生成AIである「ChatGPT」を使った翻訳には、もう一つ大きな特徴があります。「Google翻訳」や「DeepL翻訳」といったこれまでのAI翻訳では、日本語原文が全く同じであれば、訳文の結果が変わるということはあり得ませんでしたが、「ChatGPT」は生成AIであるが故に、一つの日本語原文に対して複数の訳文の回答をもっているという点です。

本来、これまで人間の翻訳者が翻訳する際には、訳文の利用目的に応じて訳文の文章表現スタイルを変えて翻訳を行ってきました。例えば「プレスリリースであればプレスリリース風の訳文に」「論文であれば論文調の訳文に」という具合に。

しかし、「Google翻訳」や「Deep翻訳」では、文章表現スタイルに関しては指定ができないため、あくまで正確性や文章の流暢さのみが重視されることになります。

これに対し生成AIの「ChatGPT」では、上述のようにプロンプトで細かく指示を出せば、文章の表現スタイルをそれに合わせて変更してくれます。例えば「プレスリリースに使用する文章なので、プレスリリースにあった訳文にして欲しい」など、従来人間の翻訳者が利用目的に応じて訳文の文章表現スタイルを工夫していたように、「ChatGPT」も要望に沿った形での回答を行ってくれます。その辺は、依頼者の要望に応じて文章スタイルを変えることができる従来の人間による翻訳に近いと言えるかもしれません。

また、「ChatGPT」は生成AIであるため、自由度が非常に高く、工夫次第ではなんでもできますが、それ故に細かく指示をきちんと出さないと、想定していなかったような自由な回答が出て来る可能性もあります。

今回は特に「ChatGPT」に文章表現スタイルの指定は行いませんでしたが、もっと細かい指定をすればまた違った訳文になっていたかもしれません。

【訳文C】に対するコメント

日本語にある「」は英語では訳出する必要がないので、それを削除している点、「頭の丸みに合わせ密着度を高めた」を原文本来の意図で唯一訳出できている点を評価しました。

多少違和感のある訳語があるものの、訳抜けがない点で一番よいかと思いました。

大きなミスや違和感が少ないと思いました。「フロリダ大学未来科学技術共同研究センター」がうまく訳されていると思いました。

日本語ネイティブの視点ではありますが、jointly-Jointの箇所など、少し違和感のあるところはあるものの、3つの中で一番自然な訳出のように感じられました。

Bと大きな差はありませんが、 closely aligned withは少し表現のミスマッチだと感じました。取説では器具をalignすることは考えられますが、一般的に、意見、ポリシー、行動などをclosely alignするので、ここでは不自然な気がしました。

「頭皮の汚れを綺麗に洗浄」はAがベターですが、全体的にはCが良いと思います。

reservationsよりはpreorderがよいのではないかと思うが、それ以外はよいと思う。

「It stimulates~」の文章で「and cleanse」の部分が、日本語原文の構文が理解されていなかった点で残念だった。しかし、その他は、他よりよかった。

その他の良かった点:
・「Joint Research Center for」は原文の意味を読み込めている。
・「密着度を高めた」の部分で「aligned」の動詞の選択が直訳でなくて、よかった。
・「, which」を選択したこととその使い方がよかった。
・「vibrations」の複数形がよい(他の翻訳は「a vibration」となっていて、それは良くないと思った)。

原文に忠実で簡潔。

比較的原文通りで安心できる印象

「訳文C」は訳抜けや表記に関する指摘はほとんどなく、単語の使い方の細かい指摘が多かったという印象で、評価もおおむね好評でした。

「DeepL翻訳」は現在、翻訳業界の中では最も評価が高いサービスとなっており、普段から利用していると思われるチェッカーの方たちからしても、まさに実家のような安心感ということでしょうか。

文章のスタイルガイドについて

ここでは、アンケート回答で指摘が多かった表記や書式について、スタイルガイドについてを改めて取り上げたいと思います。

文章のスタイルガイドとは、書き手が一貫して明確で専門的な文章を作成するための一連の規則やガイドラインを提供する文書のことです。スタイルガイドでは、文法、句読点、つづり、引用形式、レイアウト、フォーマット、用語の使用方法など、文章作成に関する様々な要素を詳細に規定します。

日本語表記のスタイルガイド

例えば、日本語表記のスタイルガイドであれば、日本翻訳連盟(JTF)が以下のようなスタイルガイドを出しており、日本国内の翻訳会社のほとんどは日本語訳(和訳)であれば、このスタイルガイドを参考にして日本語の訳文が作成されています。

JTF日本語標準スタイルガイド(翻訳用)

こちらでは、以下のような12の基本ルールをはじめとして、表記ゆれ等をなくすためのガイドライン30ページ超に渡り記載されています。

  1. 本文を、敬体(ですます調)あるいは常体(である調)のどちらかに統一する。
  2. 句読点は「、」と「。」を使う。
  3. 常用漢字表にある漢字と音訓を優先的に使用する。
  4. 動詞の送りがなは本則に従う。
  5. カタカナ語の語尾の長音は省略しない。
  6. 長いカタカナ複合語は全角中黒または半角スペースで区切る。
  7. 漢字、ひらがな、カタカナは全角で表記する。
  8. 数字とアルファベットは半角で表記する。※横組みの場合
  9. 原則として記号類は全角で表記する。
  10. 半角文字と全角文字の間に半角スペースを入れない。
  11. ピリオド(.)、カンマ(,)、スペースは半角で表記する。
  12. 単位の表記を統一する。

こちらは翻訳に限定した特殊なルールというよりも、日本語で文章を書くことを仕事としているならば知っておかなくてはならないような内容がほとんどとなっています。

英語表記のスタイルガイド

英語表記のスタイルガイドは、様々な団体や機関が定めており、特定の分野や目的に応じて異なるスタイルガイドが利用されています。代表的なスタイルガイドには以下のようなものがあります。

  1. The Chicago Manual of Style (CMOS):
    • 出版業界、学術論文、書籍の編集で広く使用されるスタイルガイド。詳細な編集規則と引用スタイルについて記載。
  2. Associated Press Stylebook (AP Stylebook):
    • ジャーナリズムや報道機関で一般的に使用されるスタイルガイド。ニュース記事の執筆に適した簡潔なルールについて記載。
  3. Modern Language Association (MLA) Handbook:
    • 人文学や文系の学術論文で広く使用されるスタイルガイド。文献引用の方法や論文の構成に関する規則について記載。
  4. American Psychological Association (APA) Publication Manual:
    • 社会科学、心理学、教育学などの分野で使用されるスタイルガイドです。研究論文の構成や引用方法に関する詳細なガイドライン。
  5. Oxford Style Manual:
    • イギリス英語の出版物や学術論文でよく使用されるスタイルガイド。オックスフォード大学出版局によって提供。

ここでは、代表的なスタイルガイド(The Chicago Manual of Style, Associated Press (AP) Stylebook, Modern Language Association (MLA) Handbook, American Psychological Association (APA) Publication Manual)に共通する主要な項目を紹介します。

  1. 文法と句読点(Grammar and Punctuation):
    • 文法規則(主語と動詞の一致、時制の一致など)
    • 句読点の使用法(カンマ、セミコロン、コロン、ピリオドなど)
  2. つづりと大文字表記(Spelling and Capitalization):
    • 単語の正しいつづり
    • 固有名詞や見出しの大文字表記の規則
  3. 引用と参考文献(Citations and References):
    • 引用の形式(インテキスト引用、脚注、文末注など)
    • 参考文献のリストの作成方法
  4. 数値と日時の表記(Numbers and Dates):
    • 数字の表記(単語として書くか、数字として書くか)
    • 日付と時間の書き方(例:月/日/年、時刻の表記)
  5. スタイルとトーン(Style and Tone):
    • 文体の一貫性(フォーマル、インフォーマル、学術的など)
    • トーンの維持(礼儀正しさ、明快さなど)
  6. レイアウトとフォーマット(Layout and Format):
    • 見出しの使い方と階層構造
    • 段落のインデント、行間、マージンの設定
  7. 省略形と略語(Abbreviations and Acronyms):
    • 略語や省略形の使い方とその説明
    • 初回使用時の完全表記と以降の略記方法
  8. 用語の選定と使用(Word Choice and Usage):
    • 適切な用語の選定
    • 用語の一貫した使用
  9. 引用符とイタリック(Quotation Marks and Italics):
    • 引用符の使用法(直接引用、タイトルの表記など)
    • イタリック体の使い方(書籍名、強調など)
  10. アクセシビリティ(Accessibility):
    • 読みやすさを考慮した文章作成(簡潔な表現、明確な構造など)
    • 特定の読者に配慮した表現

日本の翻訳会社各社は上記のような一般的な英語表記のスタイルガイドに基づいて、各社独自の英語表記に関するスタイルガイドを定めています。そこが翻訳会社の品質の違いとして、評価対象の一つにもなってきます。

そう考えると、表記に関する問題は、プロの翻訳チェッカーにとっては、自社サービスの翻訳品質を維持するという点で、非常に大きな意味をもっているのかもしれません。

アンケート結果のまとめ

今回はアンケート調査の第一回として、翻訳会社のチェッカーを対象にアンケートを実施しましたので、そういう意味では、彼・彼女らがスタイルガイドに基づく表記にこだわるというのは至極当然の結果と言えるかもしれません。今回のアンケートで、翻訳のプロ、チェッカーならではの視点を知ることができたのではないかと思います。

最後に今回のアンケートの感想を以下にまとめてみたいと思います。

今回のアンケートを回答するにあたり、自分が作業を行うとしたらどれを使いたいかという基準で投票しました。一度AIが翻訳したものを修正するとなった場合、一番手間がかからそうなのが【訳文C】だったので、今回は【訳文C】に投票しました。

確かに、日々翻訳の訳文をチェックし修正することを業務としているプロの立場からすれば「修正の箇所が少ない=手間が少ない」というのは、作業効率の上で大きなポイントでしょうし、そうした積み重ねがトータルの作業キャパに影響を及ぼすことにもなりかねません。

今回のアンケート結果のまとめとしては、下記いただいた感想がすべてではないかと思いますので、原文まま掲載させていただきます。

AI翻訳3つを比較してみて、どれも少しずつ良い点と悪い点があり、何をAIに求めているかによって評価が分かれるなと思いました。

例えば、私はだれが見ても気が付くような抜けや表記の揺れといったケアレスミスがない方がありがたいですが、適切な動詞の選択や表現の創意工夫をAIに求める人ならば違う訳を選ぶだろうな、といった感じです。

ということで、今回の【AI翻訳比較】は英語の第一回として翻訳会社のチェッカーにアンケート投票をお願いしました。ご協力いただきましたみなさま、誠にありがとうございました。

今後も定点的にアンケート対象者を変え、日本語原文のスタイルを変えて、様々な角度からアンケートを取っていきたいと思います。

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