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初心者ガイド

サイト多言語化のパターン(1)ローカリゼーション

サイト多言語化のパターン

そもそもの「ローカリゼーション」とは、製品やサービス、コンテンツなどを特定の地域や文化に適した形に最適化することを指します。対象となる地域の言語、文化、法律、規制、地域の習慣などに合わせて製品やサービスをカスタマイズしていくことです。

具体的には、以下のような要素が含まれます。

・言語の翻訳:

製品やサービスの言語を、特定の地域や文化で使用される言語に翻訳します。

・文化や習慣の順応:

地域の文化や習慣などに合わせて、製品やサービスのデザイン、コンテンツ、機能を調整します。

・法律や規制の順応:

特定の地域での法律や規制に合わせて、製品やサービスを調整します。

・地域ごとの市場ニーズへの対応:

特定の地域の市場ニーズや要求に合わせて、製品やサービスをカスタマイズします。

ローカリゼーションは、グローバル市場で競争力を維持し、顧客のニーズに適切に対応するために重要な戦略と言って間違いないでしょう。

WEBサイトのローカライズ

WEBサイトのローカライズの場合は、特定の国や地域向けにWEBサイトのデザイン、コピー、キーワード、画像/動画素材などのコンテンツを現地視点で再構成し、現地の閲覧環境に合わせて最適化することになります。

海外に複数拠点を持っているようなグローバル企業では、現地拠点が独自に現地向けのサイトを構築して運営しているというパターンが多く見られます。

現地の市場を踏まえて、その国で好まれている色やデザインに合わせてサイトの見た目を変えていくという意味合いももちろんありますが、現地の文化や習慣に合わせてコンテンツを調整する必要があるというのも大きな理由です。

当然ながら、国によって法律などは異なって来ますので、その国の法律や規制に合わせて、サイトに掲載する内容も変えていかなくてはなりません。

一番イメージしやすい例ですと、医薬品や化粧品などが挙げられます。医薬品や化粧品の成分などには、その国の薬事法等によって認可されているものと違法なものなどがあるため、日本の商品ページをすべてそのまま掲載するという訳にはいきません。また、掲載する際にも各国で表記や表現に対する規制が異なるため、掲載する内容も自ずと選別して、変更していかざるを得ない状況です。


そのため、現地の事情に詳しい現地拠点の担当者にその国の言語によるサイトの構築や運営を任せるということになります。

この場合は、逆に日本からサイトの運営をコントロールすることが難しくなってしまい、日本の本社でも現地に任せているので詳しくはよく分からないということも状況が発生することもあります。

また、海外拠点がつくったWEBサイトはあくまで海外拠点のWEBサイトであり、日本本社の情報を英語などで知りたいという場合は、やはり日本版サイトの英語版が必要となってきます。こちらの一番分かりやすい例はIR情報などで、海外の投資家達が求める情報はあくまで日本本社の情報であり、一部の海外拠点の情報という訳ではありません。

従って、情報発信の目的や用途に応じて、サイトの多言語化を行っていく必要があるでしょう。

ローカライズのメリット

まず、WEBサイトをローカライズすることによって、ユーザーエクスペリエンスを向上させることが出来ます。ユーザーが自分の言語でサイトを閲覧することで、ユーザーにとってより理解しやすく、使いやすいものとなり、これまでより快適なWEB体験を提供することが可能となるでしょう。

さらに、地域の文化や習慣に合わせたコンテンツを提供することで、ユーザーが自分の地域に関連した情報を得ることが出来て、より一層の親近感を感じるようになるでしょう。地域の文化や習慣に敬意を払ったコンテンツを提供することで、ユーザーは企業のブランドに対してポジティブなイメージを持つようになり、信頼性も増して、ブランドイメージの向上にもつながります。

そして、地域の文化や習慣に合わせてより多くのユーザーにアピールすることが出来るため、地域市場における競合他社との差別化にもつながります。地域のニーズや要望に合わせたコンテンツを提供することで、ユーザーは掲載されている商品やサービスを選択肢の一つとして考えるようになります。これにより、地域市場におけるシェアの拡大や新規顧客の獲得が期待出来ます。

ローカライズのデメリット

ローカライズの手順

今後のブログ記事では、そうした各業界のサイト多言語化の現況などを取り上げていきたいと思います。

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