実は、日本が持つ高度なテクノロジーは、観光資源として多くの外国人観光客を引き付ける要素となっています。日本のテクノロジーがもたらす新しい体験や利便性は、訪日観光の大きな魅力の一つであるとも言えます。
プロジェクションマッピング
現在、都庁のプロジェクションマッピングが非常に話題になっていますが、プロジェクションマッピングは、建物や自然景観、その他の物体に映像を投影して、視覚的なインパクトを与える技術で、世界中で人気が高まっています。日本も、都庁以外にも多くのプロジェクションマッピングイベントが開催されています。
日本のプロジェクションマッピングは、高度な技術とクリエイティビティな演出で高く評価されており、精密な映像と音響のシンクロ、建物の形状に合わせた立体的な映像演出など、観客を魅了する技術が訪日外国人観光客にも非常に好評のようです。
また、季節ごとのイベントやテーマに合わせて、春の桜や夏の花火、秋の紅葉、冬のイルミネーションなど、四季折々の日本の美しさをテーマにした映像を流すことで、訪れる度に新しい体験を観光客に提供することにも成功しています。
ランドマークだけではなく、歴史的な建造物や名所にプロジェクションマッピングを施すことで、現代技術と伝統の融合を楽しむこともできます。
具体的な事例
- 東京タワー:東京タワーの外壁を利用したプロジェクションマッピングイベントが定期的に開催され、訪れる観光客に圧倒的な視覚体験を提供しています。タワーの形状を活かしたダイナミックな映像と、夜景が相まって幻想的な雰囲気を楽しめます。
- 大阪城:大阪城を舞台にしたプロジェクションマッピングイベントは、その壮大なスケールと歴史的背景を活かした演出で話題です。城の外壁をスクリーンに見立て、歴史的な物語や現代的なアートを融合させた映像が観客を魅了します。
- 京都・二条城:UNESCO世界遺産にも登録されている二条城でのプロジェクションマッピングイベントは、日本の伝統文化と現代技術の融合を体感できます。伝統的な建物の美しさを引き立てる映像と、音楽やナレーションを組み合わせた演出が特徴です。
こうしたプロジェクションマッピングに対する外国人観光客の反応はどうかと言えば、トリップアドバイザーやSNSでは、日本のプロジェクションマッピングイベントに対する高評価のコメントが多く見られ、「感動的」「一生の思い出になった」「日本の技術力を感じた」といったポジティブな感想が寄せられています。
ライトアップイベント
さらには、最新のLED技術を駆使したライトアップというのも訪日外国人観光客に人気があるようです。 世界一高い電波塔として有名な東京スカイツリーでは、最新のLED技術を駆使したライトアップで夜景を楽しむことができ、期間限定のプロジェクションマッピングや季節ごとのライトアップイベントが外国人観光客の注目を集めています。
ライトアップに関する各地の事例
- 京都・東山花灯路
- 東京ミッドタウン・イルミネーション(六本木)
- 大阪・光のルネサンス
- 神戸ルミナリエ
- 札幌・ホワイトイルミネーション
- 長崎ランタンフェスティバル
- 箱根強羅公園ナイトアートガーデン
- 江ノ島シーキャンドルライトアップ
- 名古屋テレビ塔・冬のライトアップ
- 富士急ハイランド・イルミネーション
これらのライトアップイベントは、それぞれ異なる魅力を持っており、日本各地で開催される多彩なイベントを観光の一環として楽しむことができて、観光客が訪れる度に新しい発見と体験を与えてくれます。
また最近では、特定のイベントで行われるドローンを使った光のショーが外国人観光客に人気があり、シンクロナイズド・ライトショーや空中でのアートパフォーマンスといった新鮮で魅力的だと評判です。
teamLabに見る成功例
チームラボ(teamLab)は、デジタルアート集団であり、その展覧会やインスタレーションは国内外で高い評価を受けています。特にチームラボボーダレス(teamLab Borderless)やチームラボプラネッツ(teamLab Planets)などの常設展示は、訪日外国人観光客に非常に人気があります。
チームラボの展示は、従来の美術館とは異なり、インタラクティブで没入型のデジタルアートを提供しており、観客が作品の一部となり、触れることや動くことでアートが変化する体験は、他に類を見ない魅力です。その展示はビジュアル的に非常に魅力的で、SNS映えする写真が撮れるため、訪れた観光客がSNSに投稿することでさらに人気が広がっています。インスタグラムやツイッターなどでの拡散効果が高いです。
国際的な認知度
チームラボは国内外で多くの展覧会を開催しており、海外でもその名前が知られています。訪日前からチームラボを知っている外国人観光客も多く、日本訪問時には足を運ぼうとチェックリストに入れている訪日予定の外国人も多いようです。
展示場内では多言語の案内が整備されており、外国語を話すスタッフもいるため、言語の壁が低く、外国人観光客も安心して楽しむことができます。
さらに、チームラボの常設展示は東京などのアクセスの良い場所にあるため、観光ルートに組み込みやすいというのもあげられます。東京は多くの国際線が発着する都市であり、訪日外国人観光客にとってはアクセスしやすい便利な立地でもあります。
少し古いデータとはなりますが、チームラボボーダレスは2018年6月にオープンしてから、2020年3月までに約230万人の来場者を記録しました。その中で、外国人観光客の割合が30%を超えると報じられていました。現在、外国人観光客の割合が30-40%と仮定した場合は、年間来館者数が100万人以上の場合、30万人以上が外国人観光客であるということになります。
トリップアドバイザーやGoogleレビューなどのプラットフォームでは、多くの外国人観光客から高評価を得ており、特に「一度は訪れるべきスポット」として紹介されることが多いです。
上述のように、SNSの拡散と非常に相性がいいこともあり、今後かますます外国人観光客は増えていくのではないでしょうか。
ロボットホテルにロボットカフェ、やはり日本はロボット大国?
コロナ禍の前、2013年から2019年までの間、新宿の歌舞伎町にあるロボットレストランが外国人観光客に非常に人気がありました。ロボット、ダンサー、レーザーショー、音楽などが融合した視覚的にも聴覚的にもインパクトのあるエンターテイメントショーで、特に初めて日本を訪れる観光客にとって、日本らしいサブカルチャーと未来的な要素を融合した非日常的な体験が評価されました。英語対応のスタッフや案内も充実しており、言語の壁を感じることなく楽しむことができました。
残念ながら、2020年初頭からの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックにより、2020年7月に一時休業し、その後再開することなく閉店してしまったそうです。
それでもやはり日本=ロボットというイメージがあるようで、ロボットホテル、ロボットカフェやロボット体験施設などは今も訪日外国人観光客には人気があるようです。
新幹線というエクスペリエンス
日本の高速鉄道、「新幹線」は世界的にも有名で、1964年に世界初の高速鉄道として登場して以来、現在でもなお世界のトップクラスの高速鉄道として、富士山と並び日本の象徴と言っても過言ではありません。
以下に世界の高速鉄道をまとめてみましたが、新幹線の次にフランスのTVGが1981年に登場するまでに約15年も経過していることからも、当時どれだけ鉄道技術の最先端であったのかがうかがい知れます。
世界の高速鉄道
- 日本:新幹線 1964年に世界初の高速鉄道として登場、最大320 km/h
- フランス:TGV(Train à Grande Vitesse)1981年に運行開始、最大320 km/h
- ドイツ:ICE(InterCity Express))1991年に運行開始、最大300 km/h
- スペイン:AVE(Alta Velocidad Española)1992年に運行開始、最大300 km/h
- イタリア:Frecciarossa(フレッチャロッサ)2009年に運行開始、最大300 km/h
- 中国:CRH(China Railway High-speed)2007年に運行開始、最大350 km/h
- イギリス:HS1(High Speed 1)およびHS2(High Speed 2)1994年に運行開始、HS1は最大300 km/h、HS2は予定で最大360 km/h
- 韓国:KTX(Korea Train Express)2004年に運行開始、最大305 km/h
- 台湾:台湾高速鉄道(THSR)2007年に運行開始、最大300 km/h
- その他:トルコのYHT(Yüksek Hızlı Tren)、ロシアのサプサン(Sapsan)
また、日本は新幹線技術を他国に輸出する取り組みも行っており、いくつかの国では具体的なプロジェクトが進行中です。
世界の高速鉄道
- 台湾:台湾高速鉄道(THSR)2007年に運行開始
- インド:ムンバイ-アーメダバード高速鉄道 2026年に開業予定
- アメリカ:テキサス中央鉄道(Texas Central Railway)日本の新幹線技術(N700系)を採用予定
- タイ:バンコク-チェンマイ高速鉄道 日本の新幹線技術を導入する計画
日本の新幹線は、運行開始以来一度も死亡事故が発生していないという記録を持っており、その安全性が高く評価されています。また、正確な運行時間でも知られており、他国の高速鉄道プロジェクトにおいてもこの正確性が重視されています。
日本人にとっては、すっかり慣れてしまって単なる移動手段の一つに過ぎないという認識の新幹線ですが、訪日外国人観光客にとっては、新幹線の車内、座席の快適さ、車内サービス、風景の楽しさなどが大きな魅力となっています。新幹線に乗るということ自体がエクスペリエンスであり、観光体験の一つとなっているのです。
実はもっと身近にある、日本ならではのエクスペリエンス
鉄道システム
実は、新幹線だけではなく、日本の鉄道自体も訪日外国人にとっては貴重なエクスペリエンスとなり得ます。
以下は主な世界各国の鉄道利用者数となりますが、鉄道が普及しているヨーロッパでも利用者数は日本の約10分の1、人口の母数が多い中国でも日本の5分の1の利用者数となっています。(日本では通勤通学での利用が多いせいでもあるでしょうが)
また、自動車や飛行機の移動がメインのアメリカやカナダでは非常に少ない数字となっています。
世界の鉄道利用者数
- 日本:年間約140億人(国土交通省のデータ)
- フランス:年間約14億人(SNCFのデータ)
- ドイツ:年間約25億人(DBのデータ)
- イギリス:年間約16億人(National Railのデータ)
- 中国:年間約30億人(中国鉄路総公司のデータ)
- 韓国:年間約20億人(KORAILのデータ)
- アメリカ:年間約3100万人(Amtrakのデータ)
- カナダ:年間約500万人(VIA Railのデータ)
- オーストラリア:年間約2億人(各州のデータを合算)
日本は鉄道網が非常に発達しており、利用者数も世界最大規模という「鉄道大国」なのです。ですので、訪日外国人観光客にとっては、日本における鉄道での移動そのものが、日本ならではのエクスペリエンスであるとも言えるでしょう。
海外の掲示板などでは「新宿駅はまるで迷路のようだ」というネタがよく見られます。また、海外の鉄道では電車が遅れて来るのは当然らしく、日本のようにたった数分電車が遅れただけで謝罪のアナウンスが流れることに驚いているというコメントもありました。
また、交通系ICカードは、電車やバスだけでなく、コンビニや自動販売機などでも使用でき、チャージが簡単であるため、多くの外国人観光客が利用しています。
自動販売機
歩道にずらっと並んでいる自動販売機。日本人には見慣れた日常の風景でしかありませんが、こちらも海外ではまず見ることができない光景です。もちろん自動販売機自体は海外にもありますが、このように外の道端に放置しておくというのが、セキュリティ面であり得ないことのようで、やはり海外の掲示板では「自国ならすぐ壊される」「自分の国なら自販機ごと盗まれる」などの声が多く見られます。
ですので、これも訪日外国人観光客からすれば、日本ならではの観光体験となることでしょう。また、日本の自動販売機は、その種類の豊富さと便利さで高く評価されています。飲み物だけでなく、アイスクリーム、温かい食べ物、お土産品まで、多種多様な商品が購入できる自動販売機が観光客にとって驚きの体験となっています。
コンビニエンスストア
日本全国各地、どこに行っても必ず見かけるコンビニエンスストア。どこも同じチェーン店ばかりで日本人からすれば見飽きた光景なのかもしれません。しかし、逆を言えば、お弁当やおにぎりなどの消費期限が短いものが、毎日日本全国でまったく同じクオリティで提供されているというのはすごいことです。物流、ロジスティクス技術の集大成と言ってもいいのかもしれません。
24時間営業のコンビニエンスストアは、その利便性と商品ラインアップの多さで外国人観光客にも好評です。ATM、公共料金の支払い、チケット購入、宅配便の受け取りなど、さまざまなサービスが利用できる点も外国人観光客にとって便利です。
コンビニエンスストアもまた外国人観光客にとっては、日本ならではの体験となっています。
テクノロジー満載なトイレ
日本のトイレもまた、日本ならではのエクスペリエンスです。海外のメディアでも日本のトイレ技術は頻繁に取り上げられていて、旅行番組や記事でその快適さと技術力が紹介されています。
「日本旅行の一番の思い出はトイレ」と言う人も少なくありません(ジョークも含まれているのでしょうが)。 トリップアドバイザーやYelpなどのレビューサイトでは、日本のトイレに対する高評価のコメントが多く見られます。特に「驚き」「感動」「快適」といった感想が頻繁に投稿されています。「ボタンが多過ぎてどれを押していいのか分からない」というコメントも見られました。
そもそも、日本では非常に普及率の高いウォシュレット(温水洗浄便座)ですが、海外での普及率は非常に低く、日本に次ぐのが韓国や台湾など一部のアジア諸国になります。北米やヨーロッパでは、伝統的なトイレ文化や設備(ビデ等)の違いから普及率は低く、中東や一部の新興国では、文化的な影響や経済発展に伴い、ウォシュレットの普及が進んでいる地域もあります。
ですので、一部地域を除き、日本に初めて来日した訪日外国人観光客の大半は ウォシュレット未経験者と言っていいかもしれません。
そうした背景もあり、日本のテクノロジー満載なトイレは、その清潔さ、機能性、デザインの融合など、様々な理由により、外国人観光客から非常に高い評価を受けています。
このようなトイレ体験は、日本を訪れる観光客にとって特別な思い出となって、多くの人が自国でも同様のトイレを望むようになるほどの影響力を持っています。
工場見学ですら観光資源になり得る
最後に紹介するのが、日本の工場見学で、技術の高さや製品の品質管理、独自の製造プロセスを直接見学できることで、その製品や技術に興味を持つ外国人観光客にとっては非常に魅力的な体験となります。
以下は訪日外国人観光客に人気がある工場見学スポットとなります。
訪日外国人観光客に人気の工場見学
- トヨタ自動車:トヨタ会館や工場見学ツアーがあり、自動車の製造過程や最新の技術を見ることができます。自動車の組み立てラインやロボットの動き、トヨタの生産方式(TPS)の紹介があります。
- 朝日ビール:ビールの醸造工程を見学し、試飲ができるツアーが提供されています。醸造工程の詳細な説明や、出来立てのビールを試飲する体験が人気です。
- サントリー:山崎蒸溜所ではウイスキーの製造過程を見学でき、試飲も可能です。ビール工場ではビールの製造工程を見学できます。ウイスキー好きに人気で、特に山崎蒸溜所は世界中のウイスキーファンにとって聖地となっています。
- キリンビール:ビールの製造工程を見学し、試飲ができるツアーが提供されています。工場ごとに特色があり、家族連れでも楽しめるような工夫がされています。
- パナソニックセンター:最新の家電製品や技術を展示している施設で、体験型の展示もあります。パナソニックの最新技術を直接体験でき、特に家電やエレクトロニクスに興味のある観光客に人気です。
- グリコピア神戸:お菓子メーカー「グリコ」の工場見学施設で、ポッキーなどのお菓子の製造工程を見学できます。見学後にはお土産としてお菓子がもらえることもあり、家族連れに人気です。
- カルビー:スナック菓子メーカー「カルビー」の工場見学で、ポテトチップスなどの製造工程を見学できます。製造工程の見学後には試食ができ、ポテトチップス好きにはたまらない体験です。
- やまぐち陶芸:有田焼の製造工程を見学でき、陶芸体験も可能な工房です。日本の伝統工芸に触れることができ、特に芸術や手工芸に興味のある観光客に人気です。
- 小川珈琲:コーヒーの焙煎や製造過程を見学できる施設で、試飲も可能です。コーヒー好きにとっては焙煎の香りや味を楽しむ特別な体験となります。
飲料、お菓子等のコンシューマー向け商品を扱っている企業の工場見学に人気があるようですが、海外に販売展開を行っている企業にとっては、商品を販売している国の人が訪日した際に、自社の商品をより知ってもらい、商品のファンになってもらって、自国に戻ってもその商品を愛用してもらうというのは大切なことです。
ガンプラ工場
ガンダムのプラモデル、通称「ガンプラ」は、その品質、組み立ての楽しさ、カスタマイズの自由度から、世界中で多くのファンに支持されています。バンダイナムコホールディングスの決算報告によると、ガンプラの海外売上は年々増加しており、特に北米やアジア市場での成長が顕著です。SNSやイベントを通じてファンコミュニティが活発に交流しており、その人気は今後も拡大していくと考えられます。
特にコロナ禍の期間、人々が巣籠を余儀なくされている間、自宅で時間を過ごせる趣味として人気に拍車がかかり、供給不足になったというニュースもありました。
施設
- バンダイホビーセンター(静岡県):ガンプラの主要な生産拠点であり、見学ツアーが定期的に開催されています。製造ラインの見学、最新技術の紹介、試作品の展示などが行われます。
- ガンダムベース(東京・台場):ガンプラの展示、販売、体験が一体となった施設です。工場見学とは異なりますが、製造工程の紹介や限定ガンプラの販売が行われています。世界中のガンプラファンが訪れるスポットで、組み立て体験や展示を通じてガンプラの魅力を楽しむことができます。
ガンプラ工場見学は、その特別な体験、限定品の入手機会、そして日本の製造技術と文化を学ぶ場として、外国人観光客に非常に人気があります。特にガンプラファンにとっては、日本旅行のハイライトとなることが多く、その人気は今後も続くでしょう。バンダイホビーセンターやガンダムベースといった施設は、観光客にとって必見のスポットです。
まとめ
今回はテクノロジーや技術といった視点から、インバウンドにおける日本の観光資源にはどのようなものがあるかを紹介してみました。
朝コンビニで買い物をして、鉄道に乗って移動し、自動販売機でジュースを買って、個室のトイレに入る。これだけを見れば、日本人からすれば何らワクワクするポイントがありません。しかし、日本人にとっては何の代り映えのない日常でも、外国人観光客には日本ならではの特別な体験となります。
今はどうかは分かりませんが、かっては「技術大国」と言われていた日本。我々がすっかり慣れてしまった日常生活のその裏側は、ハードとソフト面の両方で、それぞれの高度な技術やテクノロジーに支えられており、それらが集約されて社会基盤が形成されています。日本における長年の技術の蓄積がそういう風に社会構造をつくりあげて来たと言ってもいいでしょう。
それを理解してくれるのが、我々日本人よりもむしろ普段日本に住んでいない訪日外国人なのかもしれませんね。